2009年12月26日土曜日

IT社会の行く末─メーカーが崩壊する

合唱の話題を期待されている中、不評かと思いつつも、構わずこのシリーズ続けてみます。

今の不況、メーカーはどこも厳しいですよね。確実に安いものしか売れなくなってます。
高いものは開発費がかかるのに、売れないので、その開発費を回収できません。従って、益々高額商品の開発に腰が引けていきます。
こんなことを考えているうちに、もし、メーカーが個別の部品を外販するようになれば、ガレージメーカーのようなところも商品開発出来るのではないか、そして高額商品はそういった開発のほうが向いているのではないかというアイデアに思い至ったのです。

例えば、車で考えてみましょうか。
エンジンや、サスペンションや、あるいは座席や、そういったものが部品単位で買えるようになったとします。
社員10人程度のガレージメーカーが、自ら設計し、車体を作って、そういう部品を買い集めて、例えば500万円くらいの車を作ったとします。もちろん、大量生産は無理ですが、逆に世界に数十台しかないことが希少価値となり、それなりに売れるかもしれません。
元々、大企業が商品企画を考えるより、そういったガレージメーカーのほうが好き者がやっているので、マニアックで個性的なものが出来る可能性が高いです。しかも希少性があるなら、意外と高い値段でも売れるかもしれません。

ちなみに私の部屋のパソコンラックは、やや値段は高めですが、オーダーメードのものを購入しました。サイズもぴったりだし、見た目もいいので気に入っています。ニトリで数千円のものを買うより、気分的にも満足。

もし、こういう高額商品のあり方が一般的になれば、大企業は低価格、量産品を作り、個人企業のような小さなメーカーが高額で希少性、独自性のある商品を作る、というような社会になるかもしれません。
IT化は部品の標準化を促しますから、そういった流れはだんだん加速すると思います。電子制御系も Googleのアンドロイドが、携帯だけでなくて組み込み機器を席捲する可能性を持っています。
テレビも冷蔵庫もラジカセも、そして電子楽器も、中身はGoogle携帯・・・なんてことになれば、もう大企業で無くても開発が容易に出来ちゃうかも。

でも、個人的には結構そんな世の中になったら面白いと思ってます。その過程で低価格競争で負けてツブれる大企業も出てくるでしょう。
それでもこだわりのある持ち物というのは、希少性があって欲しいし、個性的であって欲しいです。逆にこだわりがないものは安い既製品で十分。一般の人がそれを望んでいるのではないでしょうか。

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